押尾祥子
Sachiko Oshio, CNM, Ph.D., ARNP
看護学博士 助産師 ナースプラクティショナー
ワシントン大学看護学部臨床助教授
日本語の略暦は
こちらをご覧ください。(英語版のくわしい履歴は
こちらです)
シアトルなんでも大百科Junglecity.comによる、ぶらぼおな人2002年8月の
インタビューもご参照ください。
アメリカの助産師
押尾祥子は、日本の助産師、看護師、保健士の資格を持ち、アメリカで看護の修士号と博士号を取得し、アメリカの助産師の教育と訓練を受けて資格試験に合格して、助産師の免許を持っています。
また、ワシントン州の、ナースプラクティショナーの免許を持っています。
アメリカでは、助産師は、正常妊娠や出産の取り扱いを行うだけではなく、女性の健康一般に関して、診察、診断、治療ができる、女性のための家庭医のような存在です。
日本からいらした方たちは、こちらの助産師の仕事の仕方がわからずに戸惑うことが多いようです。日本では病院に行って医師に妊婦検診をしてもらい、お産の時は助産師につき添ってもらい、出産は助産師と医師のチームで取り上げてもらうといったパターンが多いようですよね。こちらでもそのつもりで病院に検診に行って、出産では医師に取り上げてもらい、助産師っていったいどこにいたの、という疑問を持たれることも多いようです。アメリカの看護助産師は独立業務を行っていて、妊婦の診断、妊婦検診、出産介助、産後の検診まで継続して行います。自分で開業している場合もあれば、医師に雇われていて、その医師のクリニックで自分の患者を診ている場合もありますどちらにしても、助産師によるお産を目指す人は、最初から助産師にかかることになります。
検診はその助産師のクリニックで行われます。クリニックは出産をする病院の建物の一部にあることもあれば、病院の敷地の外にあることもあります。
病院とクリニック
日本では病気になってから病院に行くというのが普通ですが、アメリカでは病院は入院する場所と考えてください。まず探さなければならないのは、自分がかかるクリニック (Clinic) です。医師 (Medical Doctor、MD) やナースプラクティショナー (Nurse Practitioner、ARNP、ANP) などはクリニックで働いています。医師は原則として病院に雇われているのではなく、自分の職場として病院とは別にクリニックを持っています。クリニックは病院の建物に付属した外来棟 (Professional Building) にあることもあれば、まったく違う場所にあることもあります。助産師やナースプラクティショナーは医師の職場に雇われている事がほとんどですが、まれに自分達の独立した職場としてのクリニックを持っていることもあります。
医師や助産師やナースプラクティショナーは、病院に自分の患者を入院させてそこで治療を行うことを契約 (Admitting Privilege) します。ふたつ以上の病院にAdmitting Privilegeを持っている医師もありますが、主に使う病院は大体ひとつです。どの医師やナースプラクティショナーにかかるかによって、手術や出産のために入院する病院が決まります。逆にいうと、自分が誰にかかったらいいのかわからない時は、選んだ病院の提携医紹介サービス (Referral Line) を利用し、病気の症状と自分の保険、そしてどんな検査治療を希望するかを伝えれば、その病院で入院治療ができる医師やナースプラクティショナーを何人か紹介してくれます。
病院には手術や入院治療をする設備があります。病院は入院費を取ることによって収入を得ています。入院をすると、大きく分けて2ヶ所から請求書が届きます。ひとつ病院からで、もうひとつは入院中の担当医からです。入院費には、部屋代、看護、手術室、使った物品の費用などが含まれます。出産、手術などを扱った医師や助産師からは、病院とは別に診断治療費を保険会社に (保険がない場合は本人へ) 請求します。