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お産体験記 2006年11月掲載
 

葉 多くの人々にささえられて。

赤ちゃんの名前 さゆ希 Mia  Kaplan
お母さんの名前 志のぶ Kaplan
お父さんの名前 Shawn Kaplan
予定日 2006年8月20日
産まれた日時 2006年8月13日 午後9時7分
出生体重 2930グラム

えぇ!何これ、ちょっと高いよぉ!」出産前日のグループ検診で測った血圧は、上は145、下は108と、ちょっといつもと違う高さだった。血圧は今まで高めできたけれど、先週よりぐんと高くなっていた。おかしいなあと思い、6回!?も測りなおしたのだが、結果は同じ。押尾先生からは、「これは明日、産みましょう。」の一言。陣痛促進剤を使ったお産をすることに。早速その日の夕方に、子宮を3センチ開くという風船をセットしてもらった。その晩は、風船の違和感とともに、明日の出産を思うと眠れないかなと思いつつ、なぜか朝までぐっすり寝てしまった。今まで、そろそろ、おしるし、陣痛、  破水?と考えながら生活していたので、それがなくなりほっとしたのかもしれない。

 出産当日はすばらしい晴天!!いよいよだと緊張しながら病院へ。押尾先生と合流し、病室へ入り、午前8時頃、生まれて始めての点滴!と陣痛促進剤を始めた。落ち着いてくると、病室の外の廊下を主人とぐるぐると歩き回った。じわじわと下腹部に痛みが出てくるのが分かった。これが陣痛の始まりかと思いながらただひたすら歩き回った。

 お昼頃、ベットに横になり、先生に様子を診てもらうと、子宮口が5センチ開ているとのこと。その後、先生が卵膜をつついて、破水を起こさせると、じゅわあぁと温かい水が流れ出てくるのがよく分かった。その時点で、私の血圧は、高く上昇したようだった。そこで、ついに無痛分娩のための麻酔、エピドゥラルを打つことになった。エピドゥラルは、麻酔医の先生が来て、打ってもらった。背中に注射はちょっと怖かったが、最初のちくっ!だけで、後は大丈夫。だんだん、下半身が麻痺していった。ベッドに横になり、さらに陣痛、子宮口が開くのを待ち続けた。時々眠くてぐうぐう寝てしまった、、、。

 3時間くらい経った頃か、押尾先生から子宮口が小さくなっていると言われる。赤ちゃんが頭を傾げてしまっているようだ。自分は必死に外に出てこようとしているのに、暢気に寝てしまった私が気に入らなかったのか!先生は子宮内の内圧を測るカテーテルを子宮口にセットし、私の腰の辺りに刺激を与え続けた。

 その後、無事に子宮口はまた開き始めた。7センチ開いてると聞いた時はそろそろいきむのかな、ああ、ついに赤ちゃんが出てくるんだと異様に心臓がドキドキした。子宮口が全開になると、先生のいきんでーの声にあわせていきむ。自分すごくいきんだつもりだったが、全然だめだったようだ。なので、エピドゥラルを薄めて、下腹部に痛みが戻ってきたところでいきむという方法をとった。痛みが来た時、ぐっと力をこめていきんだ。毎回いきむ時に、ベッドの上で片ひざを抱えながらのスタイル、足元の上にセットしたシーツを思い切り引っ張るスタイルなど、実に様々なスタイルをその度に行ったので、苦しい中でも、こんなスタイルがあるのかと新鮮な気持ちが広がった。

 いきむのが最高潮に達してきて、子宮口に顔を見せた赤ちゃんの頭を触ったりした。ああ、もう少しがんばらなくては!!でも、、、大丈夫かしら、私、、、何だかよくわからない涙まで出た。そうこうしているうちに、午後97分、我が子、さゆ希が、ぽこんと生まれた。押尾先生が勢いよく、さゆ希を私のお腹にのせてくれた。

「おんぎゃああぁぁぁーーー!!!」

 ものすごく元気のいい、大きな産声だった。産声と同時に、ああ、ついに生まれたんだなあ。やっと会えた!!私達の赤ちゃん!と、何ともいえない感動があふれた。

 出産後、私達を苦しめた?胎盤を見せてもらった。赤くて大きくてレバーの様で、随分と貫禄のある胎盤に見えたが、小さいらしい。普通の人は私のものの1.5倍はあるようだ。他の人はまだ大きいなんて!これには本当に驚かされた。ふり返ってみると、3月から私のこの胎盤のおかげで毎月、ウルトラサウンド通い。そして血圧上昇、むくみの原因も胎盤、、、。本当に何かと言えば、この胎盤には悩まされた。でも、こんな胎盤でもさゆ希を2930グラムまでしっかり育ててくれたのだ。私の胎盤も、ずっとがんばっていたのだ!最初は嫌なやつだった胎盤がいとおしく感じた。ありがとう私の胎盤。

 胎盤ばかりに感謝していてはいけない。妊娠直後から出産後まで、小さな質問や悩みにも親身になってケアしてくれた押尾先生。先生には本当に感謝している。母乳が思うように出ない、さゆ希が黄疸かもしれない時、様子を見に来てくれて、不安でしょうがいない私達には大変ありがたかった。そして、主人。主人とは妊娠直後から、つわりなど様々な問題を乗り越えてきた。今も休む暇のない育児に励ましあいながら一緒に頑張っている。その他にも、おいしい日本食を差し入れてくれたり、母乳が出ない時に自らの母乳を持ってきてくれた友人達には言葉では言い表せないくらいの感謝でいっぱいだ。

出産というものは、実に多くの人々の支えがあって乗り越えられるものなのだと、今回の経験から深く学ぶことができた。私達の育児はまだ始まったばかり。みんなの思いを忘れずに、これから我が子、さゆ希とともに頑張っていきたい。

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