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お産体験記 2007年1月掲載

 

葉 本当に満足のいくお産

赤ちゃんの名前 真佳(まいか)・Micah
お母さんの名前 早苗
お父さんの名前 ネート
予定日 200657
産まれた日時 200652日 午前7時29
出生体重 3572g

  3回目の出産にして、本当に満足のいく素敵なお産を体験する事ができるとは、あの苦しかったつわりの時期にはとうてい想像もつかないことでした。前回2回の不満足な出産経験から、友人たちの評判を聞いて今回はなでしこクリニックにお世話になることにしました。私は大きい赤ちゃんを出産する難産タイプなのですが、難産だからお産が満足いかなかったというのではなく、医師と患者の信頼関係やコミュニケーションの乏しさなどが原因だったのだと思います。そこで私は「納得がいくまで質問に答えてくださる」と評判の祥子先生に妊娠・出産のケアをお願いしてみたいと思いました。

  吐き気、食欲不振、だるさ、頭痛などに悩まされたつわりが終わるや否や、今度は食欲旺盛に悩まされました。過去の妊娠では太りすぎたので、今回は自分なりには気をつけていたつもりでしたが、まさに水を飲んでも太るというような状態で体重は増えていきました。

  血液検査には引っかからなかったものの、「あなたは赤ちゃんが大きくなってしまうタイプのようだから妊娠糖尿病を仮定した食事をしましょう」と提案されました。しかし本気で食事制限を始められたのはまさに妊娠後期に入るとき。ちょっと油断したかな?と思いきや、なんと1週間で体重が1.7キロも増えてしまったのです!さあ大変。体が重くてだるく、動きにくくなり、おしりとカウチがマグネットのようにくっついてしまうのです。尿にも糖が出てしまい、先生に注意を受けました。

  この体重増加のショックから厳しい食事制限を心に決めました。低カロリー、低炭水化物、減塩、砂糖抜き、そして運動も。ご飯は雑穀米に寒天をいれて炊いたり、おやつは豆乳と冷凍フルーツでスムージーを作ったりと工夫しました。ここでは栄養士の土屋亜美さんの専門的な指導と励ましのおかげで、つらーいつらーい2ヵ月半をなんとか乗り切る事ができました。それに栄養学の知識も増え、食生活を見直す良い機会となりました。(亜美さん、お忙しいところを私のためにたくさんのお時間を割いてくださって本当にどうもありがとうございました!亜美さんの励ましがなかったら、クッキーを食べる夢を見続けるどころではなく、夢遊病になって夜中にクッキーをつまんでいたかも知れません…。この場をお借りして、深くお礼申し上げます!)

  先生に勧められ、水中マタニティエアロビクスにも週23回通いました。これは効果てきめんで、体重管理、腰痛、むくみ、不眠によく効きました。妊娠後期にはこれプラス、家で踏み台昇降(トレッドミルも階段もない家なので)を毎日20分、そして鍼灸師の角谷智子先生のお勧めで足湯を毎晩就寝前30分したところ、体重管理はもちろん不眠もほぼ100%解決しました。結局、衝撃の第30(9.7キロ増)から体重は増えず、39週まで8.7キロ増で抑えられました。

  こんな涙ぐましい努力にもかかわらず、36週に超音波を取ったところ赤ちゃんはやはり大きいようだと診断されました。このまま予定日までいくと9ポンド10オンス(4365)だとか!これはなんとかして早く出てきてもらおうと、鍼、夕顔オイル、つぼ刺激、散歩、カニ歩き、床掃除など色々試しましたが、のんきな赤ちゃんはでてくる気配なし。

  次男を出産したとき9ポンド1オンス(4100)で大変な難産だったので、祥子先生と相談した結果39週までに陣痛が始まらなかったら、39週に帝王切開をしましょうということになりました。途中、赤ちゃんが逆子ならぬ、横向きになってしまい、外回転術という赤ちゃんを回す計画があったり、陣痛を誘発させる計画やら、さらには陣痛のような大きな痛みがきて、朝5時に先生を呼び起こしてしまうなど、本当に色々とお騒がせしてしまいました。

 「人騒がせなベイビーだ」と言っていたら、私も朝の5時から人騒がせなことをしでかしてしまいお詫びしたとき、先生はニコニコしながら「親子は似るのよ」と…。返す言葉もありませんでした。こんな風にたくさんの迷惑をおかけしましたが、祥子先生はいやな顔一つしないで対応してくださいました。おまけに妊婦特有の情緒不安定など、ひとつひとつの細かい心の動きにも気を配ってくださり、祥子先生は本当に惜しみなく励まし、ただの患者とは思えないほど心を尽くして私をお世話してくださいました。

  39週の52日、とうとう陣痛は来ないで帝王切開手術での出産予定日となりました。前回の、自然分娩への過度のこだわりが危険な情況を生んでしまったという経験で、良いお産というのは必ずしも自然分娩ではないということを学びました。今回一番嬉しく思ったことは、自分の助産師を全面的に信頼できたことです。今回は自分が主体で、納得のいくまで先生に説明をしていただき、そして最後はやはり専門家である先生の指示を信頼して最終判断をお任せするという、実に満足のいく形でお産を迎えることになりました。グループ検診という新しい検診のかたちも、想像以上に楽しく、喜びも悩みも分かち合いお互い励ましあったり、教わったり教えたりで収穫がとても多かったです。

  そんな妊婦生活のクライマックスのお産の日がいよいよやって来ました。3回目とはいえ、初めての帝王切開には前夜から緊張し、よく眠れませんでした。

  700の手術予定だったので、日本から来てくれていた母に上の子たち2人を任せ、朝500に主人と病院に向かいました。明け方のドライブは本当にきれいで新鮮でした。病院に到着し、手術の下準備をしてから手術室へ。今からお腹を切られると思うとかなり緊張しましたが、手術をしてくださるDr.Kortenを始め、麻酔師、看護士の方々、皆笑顔で迎えてくださり、祥子先生がとなりで今何が起きているかなど細かく解説してくださったおかげで不必要な恐怖感を抱かずに安心して手術を受ける事ができました。

  先生と主人に見守られての出産。それでも緊張している私に先生はいつものニコニコ顔でずっと付き添っていてくださいました。「いつ切り始めるのかなぁ?」と聞いたら「もう切ってるよ」との返事に卒倒しそうになりましたが、それからすぐ先生の「あ、今破水したよ」の声に続いて「オギャー!オギャー!」という元気な赤ちゃんの声が!感動が一気にこみ上げてきて涙がポロポロとこぼれました。そしてピンク色をしたぷくぷくの赤ちゃんを見て心からいとおしくなりました。9ヶ月間大事にしてきた赤ちゃんが無事に生まれてきてくれて、すべてが報われたような気がしました。先生が「あなたが赤ちゃんのためにしたこと(運動や食事制限)は決して無駄になっていないわよ。」と言ってくださり、精神的にも肉体的にもつらかったけれど、赤ちゃんのために自分のベストを尽くせたという満足感でいっぱいになりました。

  今回の体験で最も印象的だったことのひとつは、お産に対するイメージの変化です。前回2回の出産は難産だったので、赤ちゃんはいつも疲れきっていてムラサキ色で登場。産後直後の私も疲れきっていて出産の感動どころではない状態でした。今回は3回目にしての初のお産の感動で、今までのお産に対してのネガティブなイメージが塗り替えられました。帝王切開でも立派なお産。お産とはこんな感動的なものだったんですね…。主人もいつも母体と赤ちゃんの安全を心配するばかりで、感動は二の次だった過去とは違い、2人で一緒に赤ちゃんの誕生を喜ぶことができました。

  術後の回復はうわさどおり経膣分娩より大変でしたが、赤ちゃんが元気にしてくれていたので自分の回復に焦点を当てることができました。家で待機していた上の子たち2人も病院に来て、ベイビーまいかを抱っこしたり、ぶちゅぶちゅとキスを浴びせて愛情を表現していました。「満足のいくお産」というのはまさに今回の体験をいうのでしょう。

  最後に、こんな素晴らしい体験をさせてくださった祥子先生、亜美さん、良子さん、みちこさん、まりこさん、のぶこさん、越後さん、なでしこを通してお世話になったDr.Korten、角谷先生も本当にどうもありがとうございました!スタッフの方々の明るくフレンドリーな対応が患者の中にも同じような雰囲気を作り上げ、初対面の患者さん同士でもすぐに打ち解けて話をする事ができるのだと思います。これもなでしこクリニックの魅力ですね。これ以上ないというくらいの丁寧なケアをしてくださる最高のクリニックを与えてくださった神様に感謝し、なでしこクリニックの更なる祝福をお祈りします。

 

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