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お産体験記 2007年3月掲載
 

葉 気持ちよかったァ〜!

赤ちゃんの名前 きらら(仮名)
お母さんの名前 美智(仮名)
お父さんの名前 芳樹(仮名)
お兄ちゃんの名前 みらい(仮名)
産まれた日時 200x年x月x日 12時50分
出生体重 3206グラム

とても気持ちよかったァー! またやりたい。」

出産後、押尾先生に感想を聞かれて、 興奮で顔を紅潮させた私はそう叫んでいました。

出産予定日が10日過ぎた9月14日日曜日(すでに月曜日には羊水をチェックするためのウルトラサウンドの予約が取ってありました)、朝6時ごろ、生理痛のような下腹部の痛みで目が覚めました。「えっ。この痛みは・・・。」今までもこの手の痛みには何度かだまされてきた私でしたが、今回はもしかして、、、。ベッドサイドの時計でチェック。2回目の痛みを待つ内に眠ってしまいました。

7時頃、「さぁて、今朝もご近所を早歩きで回ってこようかな。」それにしても下腹部が重い。チクチクするような、その中で時々ドンとする痛みがある。その痛みは約15分〜20分毎。「陣痛かな。でも何でもない様な・・・。」トイレに行ってちょっとびっくり、うっすらだけど下着に血が付いている。「あー!おしるしだぁー。」ドキドキしてきた。自然にニヤリと笑みがこぼれる。特別痛みが好きな訳ではない。どちらかと言えば痛みにはとても弱いと思う。それでも今回の陣痛は、本当に心待ちにしていた。早く、早く、元気な赤ちゃんと会いたくて会いたくて仕方がなかった。

昨年6月に11週での流産を経験して、一時はもう子供はみらいだけでいいなと思っていましたが、私たちの元を去っていったあの子にどうしても会いたくて、また戻ってきてくれるそうな気がして、会えることを信じてここまで来ました。どんなに苦しくても、痛くても弱音を吐かない。絶対家族3人で迎えてあげる。出産にはその心積もりがありました。

トイレから出てくると夫がベッドの中から「どう、来た?」。予定日が近づいたころから、毎朝交わされるあいさつ。「うん。来た。」「へっ?!」意外な答えに油断していた夫はベッドから飛び起きた。「もうそろそろかぁ。」その夫の言葉どおり、それから約5時間後、うでにきららを抱いていた。

10時30分頃、入院。赤ちゃんの心音をチェック。抗生物質の点滴をしながら、夫と廊下を散歩。ジャグジーに入る(この頃にはいきみたいと言う感覚が・・・)。ベッドに戻って、4,5回のいきみできららちゃんはツルンと出てきてくれました。PM12:50.とてもきれいな赤ちゃんだった。

今回の妊娠が分かった時、夫に立ち会って欲しいと言ったら、「嫌っ!」と即答されてしまった。妊娠中、病室を見せて頂いた時、廊下のすみに小さなロビーを見つけてとてもうれしそうにしていた。完全に逃げ腰だった夫とみらいに(みらいは20週のウルトラサウンドの時、お腹の赤ちゃんをモニターで見せられて廊下まで全力で逃げたほど臆病者)、最後まで見守られ、手を握りしめられながらの出産は、あの日から1週間ほどたった今思い出しても、感動と感謝で涙が流れる。流産を経験した時、夫とみらいのおかげで深い悲しみから立ち直り、もう一度子供をと言う気持ちになることが出来た。この妊娠、出産でまた今までよりもずっとずっとこの家族が大好きになった。

5才のみらいに出産と言う、あんな壮絶な場面を見せても良いのかどうかどうかとても迷った。途中(私のいきみの時)恐くなってしまったようで夫にしがみついていた。それでも時々恐る恐る「ママ、がんばれ」なんて手をさすりながら応援してくれていた。出産後、小さなきららの頭や顔、手、足をさすりながら「良かったね。生まれて。」とか「来てくれたんだね。ありがとう。」とか「きららはうんちと一緒のところから出た」なんて大きな誤解をしながらも優しく話し掛けていた。私にも「みらいの時もとても痛かった?」「うん、もっともっと痛くて苦しかったよ。でもみらいに会いたくて会いたくて、ママがんばっちゃった。」「ママ、ありがとう。」なんて言ってくれたり・・・。ありがとうと言う言葉が出ただけでも、大正解だったなと思っています。

最後にに忘れられない、多分一生忘れられない出来事が・・・。(私にとって・・・)ジャグジーに入る時、出産直後、シャワーをした時、押尾先生が私の着替えを手伝ってくれました。服を脱がせてくれたり、ソックスを脱がせてくれたり、パンツ(下着)まで、、、。とても恥ずかしくて、悪いなと思いながら、人にこんなことをしてもらうの何十年振りだろう。人に甘えられる心地よさ・・・。幼い頃、母にしてもらっていた頃を思い出しました。ありがとうございました。

日曜日の朝6時から始まった出産。心から信頼し、全てを委ねられる人にリードされ(押尾先生)、最も愛する人たち(夫、みらい)の声援に包まれながらの出産は、全身がとろけて、フワフワになってしまう程、とにかく気持ちよかったです。ありがとうございました。

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