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思い通りにはいかなかったけれど、良い体験になりました
| 赤ちゃんの名前 |
Joshua
流空(りく) |
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お父さんの名前 |
Michael McArthur |
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お母さんの名前 |
美和子 McArthur |
| 生まれた日 |
2005年2月13日 |
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生まれた時間 |
午前2時40分 |
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生まれたときの体重 |
6
Ib.13 oz (3092 g) |
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生まれたときの身長 |
21.2
in (54.5 cm) |
初めての赤ちゃんを流産してからちょうど一年後、再び赤ちゃんを授かりました。今回は力強い心拍も確認でき、お腹の中で順調に育っていってくれました。妊娠6週ごろから始まったつわりはとてもつらく、約3ヶ月間、嘔吐と頭痛に苦しみました。この時期は、体調の悪さから精神的にも落ち込み、赤ちゃんが宿っていることにもなかなか素直に喜ぶことができませんでしたが、つわりが治まって元気になってくるとともに赤ちゃんのいる生活が楽しみになってきました。その後の妊娠経過はずっと順調でした。女の子だと思い込んでいたのが、初めての超音波で男の子だと分かったときはびっくりしたものの、無事に生まれてくれるならどちらでもいいと思えるようになり、ベビー用品の準備も旦那と一緒に着々と進めていきました。
初めての妊娠、出産をアメリカで経験するということの不安は大きく、日本の両親はアメリカに来られる程健康ではないため産後の手伝いも期待できず、最初は日本に里帰り出産しようかと考えたこともありました。でも、旦那にとっても初めての赤ちゃんなのに夫婦が離れているのは良くないと考え、私達で頑張ろうと、アメリカでの出産を決めました。
アメリカでは無痛分娩が主流だということで、友人もアメリカでの無痛分娩がとても楽で良かったと話していたこともあり、せっかくアメリカで生むなら無痛がいいなぁぁ。と漠然と考えていました。ところが、出産時の様々な状況について押尾先生からいろいろお話を伺っているうちに、だんだん考えが変わっていきました。できるだけ薬を使わず自然に赤ちゃんを生みたいと思うようになり、旦那も是非そうしてほしいと言います。それからは、ウォーキングや妊婦体操、会陰マッサージにますます力がはいりました。
予定日が近づくにつれ、私のお腹は周りの人からバスケットボールと言われるようになり、妊娠して疲れやすくなった身体はますます疲れるようになっていきました。どうやってお産がが始まるのかと毎日ドキドキしていたある日、お腹の張りが定期的に来ることに気がつきました。さほど痛くないまま遠のいていったのですが、お産が近いんだと実感し、期待と不安でますますドキドキするようになりまいした。
予定日の二日前は、夜になると10分間隔でお腹が張り、朝になると消えるという状態で、予定日前日からは、マラソン後の筋肉痛のようにお尻が痛み始めました。予定日当日、早朝からズーンという重い生理通のようなお腹の張りで目が覚め、測るとやはり10分間隔。痛みが強いのでこれはいよいよ、と思い、押尾先生に連絡しました。しばらく様子を見てみましょうとのこで、これで陣痛がもっと強くなっていけば入院になると思い、おにぎりを作ったり、シャワーに入ったり、荷物を確認したりと忙しく過ごしました。
ところが・・・あれれ?肝心の陣痛はどこ??またしても間隔は遠のき、張りも弱くなってしまいました。旦那も仕事を休んで準備してくれていたというのに。夕方から再び10〜15分間隔で痛みが始まったものの、どうせまた・・という気持ちで普通にベッドで一晩休みました。夜の間ずっと痛みましたが朝には消え、翌日も何事もなく過ぎていきました。予定日の翌日におしるしがあり、予定日の二日後の早朝には5分間隔で強い痛みがやってきました。でも、昼には消え、夕方からまた始まるということの繰り返し。押尾先生に連絡する度、もう少し間隔が短くなるまで待ってみましょうとのことで、測り続けるものの、ちっとも短くなってくれません。旦那が呼吸法をリードしようと耳元で深呼吸してくれるのですが、苦痛もなく余裕で呼吸できる旦那が羨ましいというよりも恨めしく、あまり助けにはなりませんでした。頑張ってくれたのに、ごめんね。
朝まで強い陣痛が続いた予定日三日後、お昼からなでしこクリニックの定期健診へ。昼間は間隔がバラバラではあるものの、お腹の張りはとても強いのがやってきます。内診の結果、子宮口は3センチまで開いていることが分かりました。と同時に胎児の頭が正常な位置に入っていないこともわかりました。胎児が、側頭部と肩で押しているため、膣が曲がってまっすぐ降りてこられないようなのです。これを治すため次からは陣痛が来るたびにお腹の左側を持ち上げるようにしましょうと言われました。もしくは、ベッドの上で走るようなポーズをとり、骨盤が開くようにしましょう、と。
夕食を作る元気は無かったので、クリニックの帰りにお弁当を買い、アパートに帰ってからまたまた陣痛との闘いがはじまりました。旦那に助けてもらって走るポーズをとったり、痛い、痛いと泣きながらお腹を持ち上げてみる。夕方からは5分間隔で強い波がやってくるようになり、あまりにつらく、耐え難くなってきたので6時ごろに押尾先生に連絡しました。それでは、入院しましょう。ということで夜7時にEvergreen
Hospitalへ。
自然分娩で頑張ろうと決めていましたが、入院した時点で疲れきっており、押尾先生に麻酔をお願いしました。先生も三日間陣痛に耐えたんだからもういいよ、と麻酔を勧めてくださり、すぐ麻酔の先生を呼んで硬膜外麻酔を打ってもらいまいした。麻酔の効き具合はとてもよく、痛みが綺麗に取り除かれて久しぶりにホッと休むことができました。その後押尾先生によって破膜してもらい、赤ちゃんが降りてくるのを待ちました。強い陣痛の波が定期的に来ていることは機械で分かるものの、私はなんの痛みも感じずとても楽に時間を過ごせました。
ところが、時間が経っても赤ちゃんは降りてきません。骨盤が開く姿勢をとってみたり、横向きになってみたりといろいろ試してみましたが効果がありません。赤ちゃんは、まだ側頭部と肩から出ようとしているらしく、方向が治るように先生も頑張ってくださいましたが、どうもだめで帝王切開の可能性もでてきました。自分が帝王切開になることは全く考えていなかったのでびっくりし、なんとか普通に生ませてくれるようにお願いする私。ベッドの上に大きなクッションを置いて腹這いになってみたりと赤ちゃんが降りてくるよう先生も工夫してくださいましが、方向音痴の我が子はどうしても降りてきません。これ以上時間が経つと赤ちゃんが弱ってしまうので、その前に出してあげようよ、という先生の勧めで帝王切開をすることになりました。
出産準備教室でお産のシーンを見たとき、あまりに痛そうで、怖くて、自分にはとても無理だと思いました。でも帝王切開することが決まったら、今度は膣から赤ちゃんが出てこないということが悲しくてたまらなくなりました。お腹を切るのはもっと怖いと思いました。最初は自然分娩で頑張るねって旦那に話していたのに麻酔を使ってしまったし、今は手術のためにさらに麻酔を増やすことになって、どうにも思い通りに行かないものだと寂しかったです。だけど、押尾先生があらゆる方法を試してくださって、出来るだけのことは全部やったという満足感もありました。その結果の帝王切開だったので、残念ではあっても赤ちゃんが無事に出てきてくれるならそれが一番だと思いました。子宮口は最終的に6センチまで開いたようでした。
帝王切開と決まってからはとても素早く、どんどん準備が進んであっという間に手術室へ。押尾先生と旦那は手術用の服を着て、手術の間ずっとそばにいてくれて心強かったです。麻酔の先生もとても優しくて、手術の前に不安はないか、なにか怖いことは無いかといろいろ聞いてくれました。お腹を切るのを感じたら怖いです、などとごにょごにょ答えていると「そうか、でも、実はもう切っているんだよ」ということで、知らない間にサクサクと手術は進んでいたのでした。何も感じていなかった私はびっくりです。すばらしい麻酔の先生でした。
あっという間に取り出された赤ちゃん、顔の前に広がる布の窓から初めて姿を見ることができました。うわ〜本当に人間が一人、お腹の中にいたんだわって不思議な気持ちで、あれが旦那と私の赤ちゃんなんだと静かに感動しました。いろいろな検査のため手術室の隅に運ばれた赤ちゃん、旦那は早速様子を見にいきました。カシャカシャ写真を撮りながら、「かわいいよ〜〜。とってもかわいい赤ちゃんだよ〜〜」と嬉しそうな声だけ聞こえてきます。しばらくすると、ブランケットにくるくる包まれた赤ちゃんが顔の目の前に連れてこられました。お饅頭みたいなほっぺの我が子は、ホエ〜ホエ〜とか弱く泣いてとても可愛かったです。片側の側頭部が赤くなっていてこんなところから出ようとしてだと思うとなんとも愛らしくなりました。私も大変だったけど頑張って押していたのにちっとも出られなかったボクも大変だったね。
手術後すぐに部屋に戻ってきて、夜中の3時頃でしたが初めてのおっぱいをあげました。こんな時間まで付き添ってくださった押尾先生にも心から感謝です。旦那も、陣痛で苦しんでいた時からぞっとそばにいてくれてお疲れ様だったね。ありがとうね。
初めてのお産は思い通り、予想通りには行かないことが続きました。その後の子育ても、完全母乳で頑張ろうと意気込んでいたにも関わらず、おっぱいのトラブルが続いて母乳を止めなければならなくなっりとなかなか希望通りにはいきません。最初は、そのように思い通りに行かないことが残念でならず、自分の能力不足のように感じたり、早くも子育てに失敗したようにも感じました。けれど、いざ赤ちゃんを見ていると、泣いたり笑ったりしながら毎日どんどん大きくなって、表情も豊かになり、少しずついろんな事が出来るようになって元気に成長しています。な〜んだ、自分の思い通りに出来るかどうかなんて関係ないんですね。理想通りにいかなくてもがっかりする必要はないんだと、大切な勉強になりました。これからも、この子の成長を楽しむ余裕を持って子育てをしていきたいと思います。
アメリカで経験した初めての妊娠。出産でしたが、押尾先生のおかげで、とても貴重で良いものとなりました。大きな病院で流れ作業のように扱われるのではなく、妊娠が分かってから産後まで個人的にしっかりサポートしてもらえたと満足することができ、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
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